2023-09-05 Tue
Moi!今日は久々に晴れて気持のいい1日でした。もうすっかり秋空で、少しずつ葉っぱも黄色く色づいてきました。最高気温は18度。半袖でもやせ我慢すれば耐えられるけれど、ちょっと何か羽織った方がよい気温になってきました。
さて先週突然イマトラに行くことになり、苦労して自転車でたどり着いたアルヴァ・アールト設計のスリークロス教会。
この教会はその昔、フィンランド国内のアールト設計の建物を見て回っていた人が、教会はイマトラのスリークロス教会が一番よかったと聞いていて気になっていたのです。また現在残念ながら湿気などによる劣化がかなり激しく、大がかりな修繕が迫られています。教区では修理費用すべてを捻出できないため、寄付が求められています。日本でもThree Cross Helpという活動をされているので、興味がある方はこちらからご覧ください。
と、前置きが長くなりましたが、教会の紹介です。
こちらが正面入り口。オープンは8月いっぱいとWebに書かれていましたが、どうやら9月1日までだったのかもしれません。金曜日でキリがいいですしね。とにかくオープンしていてよかった。

教会に入ってまず目に飛び込んできたのは名前の通りの3つの十字架。これが祭壇に神々しく浮かび上がっていました。

この神々しい光の源は天井の窓から射し込んでいたのです。この日は小雨も時々降ったというのになんというタイミングの晴れ。

動画も撮ってみたのでよかったら見てみてください。
パイプオルガンはセイナヨキのラケウデンリスティの方がおもしろいと思うのですが、なんというか窓がとてもユニークで、建物全体が生き生きとしている感じ。

こちらの窓には赤い茨の冠をかぶったキリストをモチーフにしたステンドグラスがありました。

窓から透けて見える外の自然も印象的だったのです。

床にレンガが使われているのはラケウデンリスティと同じ。この教会は1958年、ラケウデンリスティが1960年に完成したので同じ時期に建てられたのですね。個人的な印象ではスリークロス教会は小さい分色々自由に設計しているようにも見えました。

天井は高く、シャンデリアも少なめ。白い世界に包まれているような錯覚にも陥ります。

このパーティションで仕切って前のスペースと後ろのスペースを別の目的で使うこともできるそうです。

この窓は奥行きがあり、この窓からも外の緑が見えます。

反対側の窓のうねりも素敵。天井も激しくうねっていますね。

ちょっとおしゃれな感じでドアの取っ手をパシャリ。

せっかくなので外観も見てみました。鐘楼も象徴的。

この複雑な組み合わせがアールトらしいというか。

でもこれを見るとやはり一刻も早く修繕をと思いますよね。

老朽化の原因の1つは地球温暖化もあるのだそうです。

ユニークな窓の外はこのようになっているのですね。

ああ、と声が出てしまいそうになった部分。レンガがむき出しになっていました。

教会の周りは緑が豊かで気持のよいところです。

アールトの思いの詰まった貴重な美しいこの教会、一刻も早く元の姿に戻るよう祈るばかりです。
ということで皆様、よい一日をお過ごし/お迎えください。
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